本当に大切なことってなんだろう。
生きるのに重要なことってなんだろう。
食べること?それとも、働くこと?
周りに認められること?それとも、誰かを愛すること?
70'sに全世界でベストセラーとなった『かもめのジョナサン』。
タイトルは知っていたけど、最近ソウルメイトに勧められて初めて読んだ。
あぁ、なんて孤独なんだろう。
なんて孤高なんだろう。
そして、なんて愛情深いんだろう。
『バガボンド』が与えてくれた教えと、まったく同じ。
それが、読み終えた素直な感想だった。
かもめのジョナサン・リヴィングストンは、
群れから離れ、食べることも忘れ、独り練習に明け暮れていた。
いかに早く飛ぶかー。ジョナサンの瞳には、それしかなかった。
ついには、群れから追放され、独りで生きていかなくてはならなくなる。
だれもいない場所で、静かに強い意志を持ち、限界に挑戦する日々。
それでも、ジョナサンは自由だった。
他の大勢のかもめが抱いている退屈、恐怖、怒りから
解放されたから。
大切なのは、飛ぶこと。
そこから歓びを得て、自分自身を愛することを学ぶこと。
生きるうえで真に大切なこととは、それなのだ。
ジョナサンの生き様は、わたしたちに真実を教えてくれる。
愛と自由の信念を掴んだら、それを信じて突き進むのみ。
常に大切なことは、周りではない。自分自身の中に答えがある。
その道は、とても孤独なのだろう。
でも、自分が解放されて真の愛と自由を自分のものにできたとき、
孤高の存在になれる。
その歓びと愛に満たされた自分をイメージするところから、はじめたい。
この本に出逢わせてくれたことに。どうもありがとう。
『かもめのジョナサン』
リチャード・バック 著