10.14.2009

進むべき道へ

本当に大切なことってなんだろう。
生きるのに重要なことってなんだろう。
食べること?それとも、働くこと?
周りに認められること?それとも、誰かを愛すること?

70'sに全世界でベストセラーとなった『かもめのジョナサン』。
タイトルは知っていたけど、最近ソウルメイトに勧められて初めて読んだ。
あぁ、なんて孤独なんだろう。
なんて孤高なんだろう。
そして、なんて愛情深いんだろう。
『バガボンド』が与えてくれた教えと、まったく同じ。
それが、読み終えた素直な感想だった。

かもめのジョナサン・リヴィングストンは、
群れから離れ、食べることも忘れ、独り練習に明け暮れていた。
いかに早く飛ぶかー。ジョナサンの瞳には、それしかなかった。
ついには、群れから追放され、独りで生きていかなくてはならなくなる。
だれもいない場所で、静かに強い意志を持ち、限界に挑戦する日々。
それでも、ジョナサンは自由だった。
他の大勢のかもめが抱いている退屈、恐怖、怒りから
解放されたから。
大切なのは、飛ぶこと。
そこから歓びを得て、自分自身を愛することを学ぶこと。
生きるうえで真に大切なこととは、それなのだ。

ジョナサンの生き様は、わたしたちに真実を教えてくれる。
愛と自由の信念を掴んだら、それを信じて突き進むのみ。
常に大切なことは、周りではない。自分自身の中に答えがある。
その道は、とても孤独なのだろう。
でも、自分が解放されて真の愛と自由を自分のものにできたとき、
孤高の存在になれる。
その歓びと愛に満たされた自分をイメージするところから、はじめたい。

この本に出逢わせてくれたことに。どうもありがとう。








『かもめのジョナサン』
リチャード・バック 著