こんなに自分にしっくりきた旅は久々だった。
hawaiiはオアフ島からカウアイ島への旅路。
東京では寒すぎたダウンベストがうっとおしいほどの空気に歓迎され、
オアフに住んでいる友達を訪ねた。
翌日は、行きたかったノースショアまでバスに揺られ、
太陽が山に隠れる時間まで過ごした。
ジャック・ジョンソンが音楽を創り出しているこの場所は、
多少観光地化されているけれど、程良いローカルな生活感が流れる地。
サンセットを見ながら海辺で過ごすひとときは、
あぁ本当にhawaiiにきたんだ、と感じさせてくれた。
浅瀬では幼い子供がサーフィンで遊び、親たちは犬と戯れている。
海に光るのは夕日の輝き。
約12時間かけて、この太陽は広い空を旅してきたのだ。
本当に、本当に、キラキラしていてすべてが美しい。
人生って美しい。そんなことを素直に心から思わせるパワーがあった。
ここは、すべてのサイズがちょうどよい島だ。
ポツポツとある街も、人の数も、海までの距離感も、空までの高さも。
徐々に、身体と心が解き放たれていくのがハッキリと自分で分かった。
邪気などまるでない、純粋な子供に戻ったような感じだ。
10年近く日焼けをしてこなかったのに、今回はありのままを受け止めたくて
太陽の日差しを思い切り全身で浴びた。
とはいえ、太陽と仲良くなるには久々すぎたからか、朝ひと塗りしただけで
一日中サンブロックできてしまう日本の化粧品会社が優秀なのか、
想像以上に白いままだが。
朝日が海に照らされているのを見ながら海辺を望む芝生でヨガをして、
すぐにでも水に飛び込めるように虹色ワンピの下には水着をつけ、
部屋に戻ればプールに飛び込み、眠たくなったら昼寝をして、
日が沈むと同時に美味しい野菜や魚をいただき、11:00には眠る日々。
ひとは、自然と共に生きるもの。
だから、太陽のリズムに従い共に生きていくと
本来の健全なひとを取り戻せる。
hawaiiは、たとえばマッサージで得られる癒しとは違う‘気’が得られる。
この地にいると、感情と感覚が、鋭くなっていくのだ。
最終日、そんなことを思いながらバルコニーでコナビールを飲んでいた。
友達はベッドで昼寝をしている。
わたしはひとり、理由もなく感情がいっぱいになり涙が溢れてきた。
それは、感情と感覚が解放された証拠。
きっと、これが、生きているということなんだろう。
そして、幸せっていうことなのだろう。
これからの毎日、毎分、毎秒を、笑顔で大切にしてalohaな心で
生きていこう。そう思えた。